急性腎不全の症状
急性腎不全の症状
急性腎不全は、発症してからの経過が乏尿期→利尿期→回復期と進みます。ここでは、その経過、病期ごとに症状がどのように変わるのかをご紹介します。
病期ごとの症状
乏尿期
乏尿期では、尿量が急激に減ってくることが特徴です。1日400mg以下、なかには100mg以下になることもあります。尿はごってたんぱく尿も中等度になります。そうなると、全身に強いむくみが出て体内に老廃物が留まり、嘔吐や下痢が起こります。
むくみがひどくなると、高カリウム血症によって心不全を招いたり、呼吸困難やせき、水っぽい痰がでるようになります。さらに、倦怠感やけいれん、意識障害、昏睡に陥ることもあります。この時点で血液検査をすれば、クレアチニンや尿素窒素、カリウム値の上昇がみられ、性質は酸性(酸血症)になっています。
乏尿期は10~14日ほど続きます。乏尿期を乗り切って利尿期に入れば、尿量が少しずつ増えてきますが、まだ油断はできません。
利尿期
利尿期では、1日に2~3リットル以上の尿がでます。多い人では10リットルでることがあります。この時期は、体重減少、口の渇き、乾燥などの脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。また、感染症にかかりやすい状態でもあります。急性腎不全で死亡する人の3分の1は利尿期に亡くなっているといわれています。利尿期をこえると、症状は落ち着いてきます。なお、回復期に移るまでは1~3週間程度かかります。
※場合によっては乏尿期がなく、この利尿期の多尿から腎不全の症状が始まる人もいます。このようなケースを「非乏尿性急性腎不全」と呼びます。
回復期
回復期に入ると、症状が落ち着き、尿量も正常に近づいていきます。血液検査でも尿素窒素やカリウムなどの値が落ち着いてきます。完全に腎機能が改善するまでは長い人(もともと腎臓の病気がある人など)で1年くらいかかることもあります。
病期ごとの症状一覧
| 経過 | 症状 |
| ①乏尿期 | ・ 尿量の減少(高齢者ではみられないことがある) ・ 尿のにごり ・ むくみによる体重増加 ・ 嘔吐や下痢 ・ 心不全によるせき、水っぽいたん、息苦しさ ・ 軽い血便 ・ 中枢神経障害によるけいれん、昏睡、傾民(言葉をかえると目が覚めるが、すぐに眠ってしまう状態) |
| ②利尿期 | ・ 多尿 ・ 多尿による体重減少 ・ 多尿による脱水 |
| ③回復期 | ・ 尿量が健康な状態に戻る ・ 乏尿期や利尿期の症状が改善しだす |







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